こんにちは、いえまるです!
地震や台風などの大きな災害が起きたとき、まず頭に浮かぶのは「離れて暮らす親は無事だろうか」ということだと思います。
でも、いざ電話をかけても全然つながらない。そんな状況は、実際の大きな災害でよく起こります。

この前の地震のあと、母さんに何度も電話したのに全然つながらなくて……。
無事なのかどうかも分からなくて、生きた心地がしなかったよ。

実は大きな災害のときは、電話がつながりにくくなるのが普通です。だからこそ、つながらないこと自体に慌てない準備が大事になります。
この記事では、災害時に離れた親の安否をどう確かめるか、そして高齢の親でも無理なく使える手段をどう備えておくかを整理して解説します!
結論:親でも使える手段を1つ決めて帰省で練習しておく
大きな災害のときは、電話やメールが回線の混雑でつながりにくくなります。
そんな状況で大切なのは、手段をたくさん覚えることではありません。
高齢の親でも確実に使える安否確認の手段を1つに絞り、家族で先に決めて、帰省のときに一緒に練習しておくことです。

「あれもこれも」と手段を増やすと、いざというとき親が混乱して結局どれも使えません。
多くの家庭では、声を残すだけの災害用伝言ダイヤル「171」が一番やさしい選択になります。
この後で、手段ごとの違いと、家族で決めておくことを順番に見ていきます。
なぜ災害時は離れた親と連絡が取れなくなるのか
そもそも、なぜ災害のときは電話がつながらないのでしょうか。
大きな災害が起きると、安否を気づかう電話が一気に集中します。
そのままでは回線がパンクして緊急通報まで止まってしまうため、通信会社は意図的に一般の電話をつながりにくくする通信規制をかけます。
電話に出ないのは「親に何かあったから」ではなく、回線が混んでいるだけのことがほとんどです。

そうだったんだ。てっきり、出ない=何かあったんだって思い込んでた……。

そう思ってしまう気持ち、よく分かります。
でも、何度もかけ直すほど回線はさらに混みます。
つながらないときは電話を諦めて、次に紹介する別の手段に切り替えるのが正解です。
災害時に安否を確かめる手段と高齢の親に向くか
ここからは、災害時でも比較的つながりやすい安否確認の手段を 4 つ紹介します。
それぞれ「高齢の親が自分で使えるか」という視点もあわせてお伝えします。
171災害用伝言ダイヤル:声で残せて親に一番やさしい
災害用伝言ダイヤル「171」は、大きな災害のときに使える「声の伝言板」です。
「171」に電話をかけ、音声ガイダンスに従って自分の電話番号と 30 秒以内の伝言を録音すると、家族が全国どこからでもその声を聞けます。
操作は電話をかけて案内に従うだけなので、スマホが苦手な親でも使いやすいのが一番の強みです。

細かい使い方は NTT 西日本の災害用伝言ダイヤルのページでも確認できます。
ただ、説明を読むだけでは本番で焦るので、後で紹介する練習をしておくのがおすすめです。
携帯キャリアの災害用伝言板:文字で安否を残せる
災害用伝言板は、171 を文字でやりとりする版だと思ってください。
NTT ドコモ・au・ソフトバンクなどの各社や、パソコンから使える「web171」で提供されていて、「無事です」などの状況を文字で登録すると、電話番号で検索して読めます。
声と違って後から読み返せるので、確認する子ども側にとっては便利です。

じゃあ、これを親に使ってもらえばいいのかな?

そこが悩みどころで、文字を登録する操作はスマホに慣れていない親には少しハードルが高いです。
スマホ操作が得意な親なら本人の発信手段に、苦手な親なら子ども側が確認する手段、と割り切るのがおすすめです。
LINE 安否確認:震度6以上などで自動表示される
ふだんから親と LINE でやりとりしているなら、LINE の安否確認機能も頼りになります。
震度 6 以上などの大きな災害が起きると、LINE のホームに安否確認ボタンが自動で表示され、「無事」か「被害あり」をタップするだけで友だちに伝えられます。
ボタンが出ないときでも、プロフィールのステータスメッセージに「無事です」と書けば家族に共有できると、LINE 公式の緊急時の使い方ガイドで案内されています。
ふだんから親子で LINE を使っていることが前提になる手段です。

親が「無事」をタップするだけで済むので、ふだん LINE のスタンプを送り合えている親なら十分使えます。
逆に、ふだん LINE を開かない親に災害時だけ使ってもらうのは難しいと考えておきましょう。
公衆電話:通信規制を受けず停電にも強い
意外と見落とされがちなのが公衆電話です。
公衆電話は災害時の通信規制の対象外なので、携帯や固定電話がつながらないときでもつながりやすくなっています。
さらに、電話局から電話線を通じて電気が送られているため、停電していても使えるのが大きな強みです。

でも、公衆電話なんて最近ほとんど見かけないよ?

そこが弱点で、いざというとき場所が分からないと使えません。
親の家の最寄りの公衆電話がどこにあるか、帰省のついでに一度だけ一緒に確認しておくと安心です。
災害が起きる前に家族で決めておく3つのこと
手段が分かったら、次は「災害が起きる前」の準備です。
ここを家族で話しておくかどうかで、いざというときの安心感が大きく変わります。
安否確認に使う手段を1つに決める
まず、家族で使う安否確認の手段を 1 つに決めます。
手段を欲張らず、親が確実に使える 1 つ(多くの家庭では 171)に絞るのがコツです。
親は「171 に声を残す」、子どもは「171 を聞きに行く」と役割を分けておくと迷いません。

「電話がダメなら 171」と一言決めておくだけで、本番で家族みんなが同じ行動を取れます。
複数の手段を覚えてもらうより、1 つを確実に、が高齢の親には合っています。
落ち合う避難場所と連絡のルールを決める
次に、避難する場所と連絡の順番を決めておきます。
親の家の近くの指定緊急避難場所を一緒に確認し、「まず 171 に残してから避難する」といった順番を共有しておきます。

避難場所って、決めてるようで実は親と話したことなかったかも……。

意外と、親と改めて話したことがない家庭は多いです。
いざ避難してからでは話し合えないので、落ち着いている今のうちに決めておくのが一番です。
遠方の親戚を中継役にしておく(三角連絡法)
最後に、遠くに住む親戚を「中継役」にしておく方法も覚えておくと安心です。
大きな災害では、被災地どうしの通話よりも、被災地と遠方との通話のほうがつながりやすい傾向があります。
そこで、親と自分が直接つながらなくても、遠方の親戚を間に挟んで安否を伝え合う方法が「三角連絡法」です。
「親も自分も、何かあったら〇〇おじさんに連絡する」と中継役を決めておくと、直接つながらなくても安否が回ります。
帰省したら171を一緒に練習しておく
手段を決めて避難場所も話し合ったら、最後の仕上げは「練習」です。
171 は、いざ災害のときに初めて使おうとすると、案内の途中で何を押せばいいか分からず焦ってしまいます。
実は 171 には、本番と同じ手順で試せる体験利用日が用意されています。
毎月 1 日〜15 日、正月三が日、防災週間などの体験利用日に無料で練習できると、NTT 西日本の体験利用案内で案内されています。
帰省のついでに、親と一度だけ実際に声を録音して聞いてみてください。一度通せば、本番で迷いません。

私のおすすめは、帰省の日が体験利用日と重なったときに、その場で親のスマホから 171 にかけてみることです。
「録音できた」「ちゃんと聞けた」という成功体験が 1 回あるだけで、親の安心感が全然違います。
まとめ:手段選びより事前の取り決めが安否確認を分ける
最後に、ここまでの内容を整理します!
つながりやすい手段から1つ選ぶ
災害時は電話がつながりにくくなるので、つながりやすい手段を頼ります。
このなかから、親が無理なく使える手段を 1 つ選ぶのが出発点です。
手段と避難場所は家族で先に決める
手段が決まったら、避難場所と連絡の順番、遠方の親戚を挟む三角連絡法まで、家族で話し合っておきます。
安否確認は、当日どの手段を使うかより、前もって家族で取り決めてあるかどうかで決まります。
帰省のたびに171を試しておく
決めた手段は、帰省のときに一緒に練習しておくと本番で慌てません。

防災は「完璧に備える」より「できることを 1 つ」が続けるコツです。
次の帰省で、まずは親と 171 を 1 回試すところから始めてみてください!
もっと知りたい人に向けて
平常時に連絡が取れないときの確かめ方を知りたい
災害時ではなく、ふだん親と連絡が取れないときに何をどの順番で確かめればいいかは、次の記事で整理しています。
親との連絡頻度の決め方を知りたい
「そもそも、ふだんどのくらい連絡を取り合えばいい?」と迷っている方には、次の記事が参考になります。

