こんにちは、いえまるです!
離れて暮らす高齢の親の「火の消し忘れ」が気になり始めた、という方は多いと思います。

うちの母も、最近やかんを火にかけたまま忘れちゃうみたいで……。
離れて住んでるから、すぐに確認しに行けないのが心配なんだよね。

その不安は、とてもよく分かります。ただ、火の消し忘れは「料理をやめさせる」しか手がないわけではありません。
親に安全に料理を続けてもらいながら、離れていてもできる対策がいくつもあります。
この記事では、高齢の親のコンロの火の消し忘れに対して、何から手を付ければいいかを順番に解説します!
結論:火の消し忘れは「コンロの見直し・火災への備え・離れた見守り」で対策する
先にこの記事の結論をまとめます。
火の消し忘れ対策は、次の 3 つを組み合わせて進めるのが現実的です。
このなかで最優先はコンロそのものを安全な機種に替えることです。

ポイントは「料理を取り上げる」のではなく「安全に料理を続けてもらう」方向で考えることです。
調理は親にとって大事な生活の一部なので、できるだけ奪わずに守る方法を選びたいですね。
高齢の親が火を消し忘れる原因と火事になるリスク
そもそも、なぜ高齢になると火を消し忘れやすくなるのでしょうか。
年齢を重ねると、複数のことを同時に進める段取りや、注意を一つのことに向け続ける力が少しずつ落ちてきます。
煮物を火にかけたまま別の家事を始めたり、来客の対応をしているうちにコンロのことを忘れたり、ということが起きやすくなります。
認知症の始まりで、火を使っていること自体を忘れてしまうケースもあります。

でも、ちょっと忘れたくらいで本当に火事になるのかな?

それが、コンロの火はすぐに火事につながります。
総務省消防庁によると、住宅火災で亡くなる方のおよそ 7 割が 65 歳以上の高齢者です。
コンロは住宅火災の主な出火原因の一つで、とくに揚げ物の油は数分放置しただけで発火することがあります。
ここで大事なのは、認知症があるかどうかで、選ぶべき対策が変わるという点です。
このあとのコンロ選びにも関わるので、頭の片隅に置いて読み進めてください。
安全なコンロに見直す(最優先の対策)
火の消し忘れ対策で最も効果が大きいのが、コンロ自体を安全な機種に替えることです。
古いコンロを使い続けているなら、ここを見直すだけで不安の大部分が小さくなります。
ガスを続けるなら安全機能付きコンロに買い替える
いま使っているコンロが古い場合、まず検討したいのが安全機能付きのガスコンロへの買い替えです。
実は2008 年 10 月以降に作られた家庭用ガスコンロは、すべてのバーナーに安全装置(Si センサー)を載せることが義務化されています。
具体的には、次の 3 つの機能が標準で付いています。

裏を返すと、20 年近く前のコンロを使っている家では、これらの機能が付いていない可能性があります。
操作の感覚を変えずに安全性だけ上げられるので、買い替えは認知症が始まっている親にも向いています。
火をなくしたいなら IH クッキングヒーターにする
「そもそも火を使わせたくない」という場合は、IH クッキングヒーターへの切り替えが選択肢になります。
IH は裸火が出ないぶん、衣服やふきんへの引火といった火災リスクを大きく下げられます。
天板がフラットで掃除がしやすいのも、高齢の親にはうれしいところです。

じゃあ、いっそ IH にしちゃえば一番安心なのかな?

ただ、一概にそうとは言えません。
ビルトインの IH は 200 V の工事が必要で、専用の鍋もいります。
それに認知症がある場合は、新しい操作を覚えること自体が負担になり、かえって危険なこともあるとされています。
新しい操作に不安があるなら、まずは工事不要の卓上 IH で試してみるのがおすすめです。
パナソニックの卓上 IH 調理器(KZ-PH34)は、ふつうの 100 V コンセントに挿して使える 1,400 W のモデルで、IH の使い心地を低コストで確かめられます。
火災への備えを足す
コンロを安全な機種に替えても、火事の可能性をゼロにはできません。
「早く気づく」「初期消火できる」備えを足しておくと、万一のときの被害をぐっと小さくできます。
台所にも住宅用火災警報器を付ける
住宅用火災警報器は、全国共通で寝室と階段への設置が義務付けられていますが、台所は市町村によって義務か任意かが分かれます。
火の消し忘れが心配なら、義務かどうかに関わらず台所にも付けておくと安心です。
台所には、煙ではなく熱に反応する定温式(熱式)のタイプが向いています。調理の湯気や煙で誤作動しにくいためです。
パナソニックの「ねつ当番」は薄型の定温式で、電池寿命は約 10 年。配線工事なしで親の家にも置きやすいモデルです。
ガス漏れ警報器と消火の備えも持つ
ガスのにおいに気づきにくくなっている親には、ガス漏れ警報器も検討したいところです。
ただし都市ガスと LP ガスで選ぶ機種が違うので、契約しているガス会社に確認してから選んでください。ガス会社が貸し出しや見守りサービスを用意している場合もあります。
あわせて、台所に手の届く消火の備えを一つ置いておくと心強いです。住宅用消火器やキッチン用の小型消火具など、現行で安全に使える製品を選びましょう。
離れていても台所を見守る
機器を整えたら、最後は離れて暮らす子の側からできる見守りです。
毎日確認しに行くことはできなくても、火を使う場面そのものを減らしたり、様子を把握したりする工夫はできます。
火を使う回数を減らす使い方にする
火の消し忘れは、そもそも火を使う回数が減れば起きにくくなります。

全部を切り替える必要はありません。
「火を使わなくてもできること」を一つずつ電気に寄せていくだけでも、消し忘れの機会は確実に減らせます。
離れていても台所の様子を把握する
「いま親が無事に過ごせているか」を離れて把握できると、不安はかなり軽くなります。
台所まわりに見守りカメラを置けば、様子をスマホから確認できます。
認知症の始まりが気になる場合は、センサーで生活を見守るタイプの端末も選択肢になります。
例えば、見守りプラス認知のアイシルは、センサーで 24 時間 365 日の見守りをしながら、認知機能の低下に早めに気づくための支援や、服薬・室温の管理までできるサービスです。
レンタルでも利用できるので、比較的低コストでお試しも可能です!

親に角を立てず「安全に料理を続けて」と提案する
対策が決まっても、親が受け入れてくれなければ前に進みません。
ここで「もう料理は危ないからやめて」と言ってしまうと、年寄り扱いされたと感じて反発されがちです。

たしかに、母にそんな言い方したら怒っちゃいそう……。

そのとおりです。だから「料理をやめてほしい」ではなく「安全に料理を続けてほしい」という伝え方に変えるのがコツです。
「最近のコンロは火事を防いでくれるらしいよ」と前向きな話として持ちかけたり、親のためというより「自分が安心したいから」と主語を自分にして話すと、受け入れてもらいやすくなります。
まとめ:安全に料理を続けてもらうために今日できること
最後に、ここまでの内容を整理します!
古いコンロは安全機種か IH に見直す
火の消し忘れ対策は、コンロ自体を安全な機種に替えるのが最も効果的です。
ガスを続けるなら安全機能付きのコンロ、火をなくしたいなら IH を検討しましょう。認知症が始まっているなら、操作を変えない買い替えが無難です。
火災警報器と消火用品で万一に備える
コンロを替えても、火事の可能性はゼロにはなりません。
台所に火災警報器を付け、消火の備えも一つ置いておくと、万一のときの被害を小さくできます。
見守りと声かけで支える
火を使う回数を減らす使い方にしたり、見守りの仕組みを取り入れたりして、離れていても様子を把握できるようにしておきましょう。
その上で「安全に料理を続けてほしい」と前向きに伝えることが、親に動いてもらう近道です。

できることから一つずつで大丈夫です。
まずは実家のコンロが何年前のものか、確認するところから始めてみてください!
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